awk外部変形の登録・実行について

外部変形は、ユーザーによって作成されたアプリケーションプログラムによって作図・編集等を行う処理です。図形機能・線記号変形機能・建具機能でも、事前に作成しておいた図形の作図は可能ですが、外部変形はより自由に柔軟に「自動作図機能」を実現する事が出来ます。
 
外部変形を作成するには、バッチファイルや各種開発言語等を利用しますが、開発言語には、C言語、C++、BASIC、FORTRAN、Pascal、Java、Ruby、awk、等 種々様々なものが利用されます。ここではそのうち、awk(gawk、jgawk)を利用する外部変形を使う場合について、記述します。
 
awk開発環境には色々な種類・バージョンがありますが、Jw_cad 外部変形でよく利用されている WILLs氏の「gawkm115.zip」について記します。

「gawkm115.zip」のダウンロード

WILLs氏のサイトは現在アクセス出来ませんので、下記でダウンロード出来るようにしてありますので、まずはダウンロードを行って下さい。
WILLs氏の「gawkm115.zip」
(ZIP圧縮;487KB) 2001/05/26

※作者氏に転載許可を頂いております
上記をダウンロード後、ZIP圧縮されていますので解凍(展開)を行う必要があります。
「圧縮ファイルの解凍」の方法が分かりません
エクスプローラーで展開後のファイル内容を見てみます。
ファイル名一覧から「gawk.exe」を見つけてマウス右クリックし、表示されるコンテキストメニューの「プロパティ」を選択します。
プロパティ画面が表示されますので、ファイルサイズが「323,584 バイト」である事を確認して下さい。また、この画面下に「セキュリティ」が表示されている場合は、「□許可する」にチェックを入れて[OK]をクリックして下さい。(※以前のWindowsの場合は[ブロックの解除]をクリックして[OK]をクリックして下さい)

gawkの設置

gawkを使えるようにするため、PATHの通っている「C:¥Windows」フォルダへコピーします。その為、管理者権限のあるユーザーアカウントでサインインしている必要があります。
 
エクスプローラーのファイル名一覧から「gawk.exe」で右クリックし表示されるコンテキストメニュー画面下の「コピー」アイコンをクリックします(「gawk.exe」をクリック選択して[Ctrl]+[C]キーでもOK)。
マウスを「gawk.exe」と「iawk.exe」の間あたりに移動して右クリックし表示されるコンテキストメニュー画面下の「貼り付け」アイコンをクリックします(右クリックせず、[Ctrl]+[V]キーでもOK)。
「gawk.exe」をコピーしたファイル「gawk - コピー.exe」が出来ます。
「gawk - コピー.exe」で右クリックし表示されるコンテキストメニュー画面下の「名前の変更」アイコンをクリックします(「gawk - コピー.exe」をクリック選択して[F2]ファンクションキーでもOK)。
ファイル名が反転表示され、ファイル名が変更できる状態になりますので
「gawk - コピー.exe」を「jgawk.exe」と書き換え[Enter]キーを押します。
「gawk.exe」と「jgawk.exe」の2つのファイルを選択します(2つ目のファイルは[Ctrl]キーを押しながらクリックすれば複数ファイルを選択出来ます)。右クリックし表示されるコンテキストメニュー画面下の「コピー」アイコンをクリックします(右クリックせず、[Ctrl]+[C]キーでもOK)。
エクスプローラーのフォルダツリーで「C:」下の「Windows」をクリックし、貼り付けアイコンをクリックします([Ctrl]+[V]キーでもOK)。
メッセージ画面が表示されます。「□すべての項目にこれを実行する」にチェックを入れて[続行]をクリックします。
「C:¥Windows」フォルダにファイル「gawk.exe」と「jgawk.exe」をコピーしました。
Windows[スタート]を右クリックし、表示されるコンテキストメニューの「Windows ターミナル」をクリックし、「gawk」と入力して[Enter]キーを押し
Usage: gawk [POSIX or GNU style options] -f progfile [--] file ...
    gawk [POSIX or GNU style options] [--] "program" file ...
POSIX options:     GNU long options:
    -f progfile      --file=progfile
・・・
と表示され、且つ、「jgawk」と入力して[Enter]キーを押し、同様に表示されたら設定完了です。
表示されない場合は、ファイルコピーが正常に行われていない等が考えられます。
 
これで awk外部変形がどのフォルダにあっても、外部変形を動作させる事が出来るようになります。
※なぜ2つのファイルにする必要があるのか?については、外部変形によって、「gawk」で実行する場合と、「jgawk」で実行する場合の2パターンがあるからです。
※awkを任意のフォルダに入れ、Windowsの環境変数 PATH を登録する、という手法もありますが、上記の手法が簡単で確実だと思われますのでそちらを紹介しています。

外部変形の入手

awk外部変形は、ファイルをダウンロードして入手する場合と、ホームページやブログや掲示板に掲載されたバッチファイル(~.bat)とawkスクリプトファイル(~.awk)をコピー&貼り付けして入手する場合があります(※awkスクリプトをバッチファイル内に一体化していて~.bat・1ファイルの場合もあります)。前者は、ダウンロードし解凍(展開)すれば利用可能になりますので、ここでは後者について記述します。
 
①メモ帳やテキストエディタ等を実行します。ここではWindowsのメモ帳を実行します。
Windowsの[スタート]から、メモ帳を起動します。
②ここでは、CAD_Dwg+α(somemさんのブログ)で公開されている長穴の作図を利用させて貰いましょう。
上記ブログでバッチファイルの該当箇所を選択して「コピー」を行います。
③メモ帳で「貼り付け」を行います。
④メニュー「ファイル」≫「名前を付けて保存」を行い、保存する場所をJWWフォルダ内に作ったフォルダ「外部変形」内の「somem」内とし、ファイル名をブログ記事に掲載された「"l_hole.bat"」と入力し、エンコードを「ANSI」に変更し、[保存]をクリックします。
⑤メモ帳で「新しいタブ」を行います。
⑥上記ブログでawkスクリプトの該当箇所を選択して「コピー」を行います。
⑦メモ帳で「貼り付け」を行います。
⑧メニュー「ファイル」≫「名前を付けて保存」を行い、保存する場所をJWWフォルダ内に作ったフォルダ「外部変形」内の「somem」内とし、ファイル名をブログ記事に掲載された「"l_hole.awk"」と入力し、エンコードを「ANSI」に変更し、[保存]をクリックします。
⑨メモ帳を閉じて終了します。
⑩Jw_cad を起動し、
メニュー『その他』≫『外部変形』 又は ツールバー[外変]クリック
⑪ファイル選択画面が表示されます。
フォルダツリーでJWWフォルダ内の「外部変形」内の「somem」内に、上記で追加した外部変形アプリケーション「長穴」が表示されるのが分かります。
ダブルクリックして作図出来るのを確認してみて下さい。
幅、始点、終点を指示すると長穴の作図が出来ます。
 
 
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